「仕事って楽しいんだ」── nowhere film PM / デザイナー・伊藤花が語る、制作現場で見つけた新しい働き方

「仕事って楽しいんだ」── nowhere film PM / デザイナー・伊藤花が語る、制作現場で見つけた新しい働き方
  • 最終更新日:2025/06/02
  • 公開日:2025/06/02

パズルのように組み上げる香盤表から、毎月変わる新しい挑戦まで。映像制作の世界で掴んだ、仕事への新しい価値観

プロフィール

伊藤花(いとう・はな)

nowhere film プロダクションマネージャー・デザイナー
2025年1月業務委託開始

Web制作会社でコーダーとして4年間のアルバイト経験を積み、IT企業営業職を経て現職へ。俳優養成所での演技経験やエキストラ出演を通じて映像業界との接点を持つ。「ドラマ内で使用する架空サイト制作」がきっかけでnowhere filmと出会い、現在はショートドラマ制作のPM・デザイナーとして活躍中。

パズルのように組み上げる、PMの1日

──まず、普段のお仕事の流れを教えてください。

10時くらいまでには起床して…ミーティングがあるときは頑張って9時前に起きます(笑)。11時から自宅で仕事をスタートしますが、起きてしばらくは頭が働かないので朝はゆっくり始めています。

脚本を読み込んで、必要な小道具のリストアップやロケ地探し、香盤表作成を中心に、スタイリストさんやメイクさんとのイメージ共有、エキストラのキャスティングや事務所とのやりとりまで。14時にはお昼寝を30分くらい挟んで、基本22時まで作業していることが多いです。

──自分のペースで働けるのはとても良い環境ですね!!

朝が苦手なのと、ちょくちょく休憩を挟むので基本夜遅くまで作業をしています。明日のタスクの整理をしてから寝るのがルーティンですね。自分のライフスタイルと合わせた仕事の進め方を模索していますが、自由な時間に働くことができています。

──PMとして、特にやりがいを感じるのはどんな時ですか?

香盤表を作るときです。場所・時間・衣装・メイク・演者のスケジュール、全てを考慮して一番効率のいいスケジュールを組まないといけなくて大変なんですが、全てがピッタリハマったときはめちゃくちゃ気持ちいいです!そうやって組んだ香盤通りに撮影がうまく進んでくれると達成感があります。

マルチタスクが苦手でも、やり抜く理由

──逆に、大変だと感じることはありますか?

香盤に漏れがあったり撮影順が変わったりすると、現場で香盤を組み直してうまく回るように調整しないといけなくなることがあります。頭を使うので結構大変です。

私は元々マルチタスクが苦手なタイプなので、毎回ミスをしないか何回も何回も確認して、それでも抜け漏れがないか、撮影が終わるまで気が抜けないので、ずっとソワソワしてしまいます(笑)。そしてやっぱり何かしらミスがあって落ち込みます…取り返しのつかないことは幸いまだないですが…怖いです(笑)。

──ずっと気を張っていないといけないお仕事ですね…それでも続けられる理由は何でしょうか。

普通の仕事をしていたらできない経験ができるなと感じるんです。新しい出会いもたくさんあって、仕事だけでなく人としても成長できる環境だと思います。大体1ヶ月単位で新しい作品が始まるのですが、同じことのようで全く違うことをしているので、新鮮な気持ちで仕事ができるのも魅力ですね。

ショートドラマならではのスピード感

──ショートドラマの制作って、他の映像ジャンルと違いはありますか?

映画やドラマは一つの作品に3ヶ月や半年、1年くらいかけることもあるかと思いますが、ショートドラマは1ヶ月程度で準備から撮影まで終わらせるので、翌月には同じメンバーで違う作品を作ってるという状況が面白いです(笑)。

──最近手がけた中で、特に印象深かった案件は?

『冷酷御曹司の愛妻計画』です。私が初めて本格的に制作部として入らせてもらった作品で、いきなり10日間の撮影。埼玉に行ったり千葉に行ったり、体力的にも精神的にもめちゃくちゃしんどかったです。でもこれがあったから、もう私たち何でもできるのでは??という自信にも繋がりました。

一番直近の『その子は私の子です』では、これまでは先輩と分担して動いていましたが、今回はロケ地調整から香盤作成まで、事務所とのやりとり以外のほとんどのことを任せていただいて。頭がパンクしそうになりながらも、なんとか乗り切りました。私が入る前の現場でこれを先輩一人でやっていたと聞いて、、、ハンパないです。

先輩PMの記事はこちらから↓

インドア派が見つけた、nowhere filmらしさ

──チームの雰囲気はいかがですか?

とにかく明るい!時間が押していても、うまくいかないときもピリつかない。ピリつかせないぞという気概を感じます(笑)。

nowhere filmの現場は、下っ端の人やただ指示をされて働いているだけの人がいません。全員が対等で、みんなで一つの作品を作っている、みんながみんな自分ごととして考えて動いているように思います。

──PMとして見ていて、「この会社らしいな」と感じることは?

アクティブでアウトドアでポジティブな人が多いです。私は出不精でインドアでネガティブなのでなんで私がここにいるんだろうと思うこともあります(笑)。

明るく楽しい現場だけどだらけているわけじゃなく、仕事はしっかりするところだと思います。

──入社前後でギャップはありましたか?

ないです!

デザインと演技、そして編み物も

──今後はどんな挑戦をしたいですか?

PMとして一人前になることは大前提として、肩書きにデザイナーも入れてもらっているのでキービジュアルのデザインなども任せてもらえるようになりたいと思っています。

目の前でお芝居を見ていると、自分もやりたくなってくるもので…お芝居にもまた挑戦したいです…!

あと、ゆっくり趣味の編み物がしたいです。撮影期間以外は出社もなく何時から何時までという働き方ではないので、時間の使い方がまだ分かってなくてずっと仕事をしているような状況で。趣味の時間が取れていないので、時間をうまく使って休むときはしっかり休めるように調整していきたいです。

一緒に働きたい仲間

──どんな仲間と働きたいですか?

明るい人、細かいことに気付ける人、真面目な人、責任感がある人ですね。

──最後に、求職者の方にメッセージをお願いします。

準備期間も撮影期間も、正直しんどい時も多いです。でもそれを上回るくらい、やりがいがあって、すごく楽しい仕事です。

世の中には、特に大変でもないけど、特に楽しくもない仕事がたくさんあると思います。私自身も、もともとは「できれば働きたくないな〜」と思っていたタイプでした。でもnowhereで働くようになって、「仕事って楽しいんだ」と思えるようになりました。

同じ気持ちを感じてくれる仲間が増えることを楽しみにしています!

nowhere filmでは現在、一緒にショートドラマ制作に取り組む仲間を募集しています。
詳細は採用ページをご確認ください。

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酒井 大輝|nowhere film代表

ショートドラマ制作会社 nowhere film 代表。広告・エンタメ領域で多数の映像コンテンツを手がけ、企業の映像戦略やショートドラマ制作を支援。大手企業やスタートアップのブランディングに携わり、映像を活用したマーケティングを得意とする。シーシャバーやワインバーなど、場づくり事業も展開。

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