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ショートドラマは最新の動画トレンド!人気の理由やジャンルを解説

- 最終更新日:2025/05/14
- 公開日:2025/05/14
1〜3分程度の短尺で完結する「ショートドラマ」は、Z世代の共感とタイパ志向をとらえ、新たな動画トレンドとして注目を集めています。
本記事では、最新の動画トレンドであるショートドラマを徹底解説!人気の理由やトレンドのジャンル、企業が活用するメリットや成功ポイントを網羅的に解説します。ショートドラマを戦略的に活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
nowhere filmでは、ショートドラマの企画から脚本・撮影・編集までを一貫してご支援しています。
「ショートドラマを自社でどのように活用できるか知りたい」「まずは事例や概算費用を確認したい」などのご相談も可能です。
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目次
最新の動画トレンド「ショートドラマ」とは?
ショートドラマとは、1〜3分程度の短い時間で完結するストーリー型の動画コンテンツのことです。
通勤・通学中などのスキマ時間に手軽に楽しめる点から支持され、TikTokやYouTube ショートなどを中心に人気が急拡大しています。
ショートドラマはもともと中国発のトレンドとして広がりをみせ、日本国内でも2021年頃から注目を集めるようになりました。
2024年には「TikTok上半期トレンド大賞2024」を受賞し、「#ショートドラマ」の再生数が727億回超えを記録するなど、話題の動画ジャンルとなっています。(※)
ショートドラマは短尺であるにも関わらず、没入感や感動を生むストーリー性の高さが特徴で、Z世代を中心に高いエンゲージメントを生み出しています。
ショートドラマがトレンドになっている理由
ショートドラマが注目されている背景には、現代の視聴スタイルや価値観の変化があります。ここでは、ショートドラマがトレンドになっている理由を詳しくみていきましょう。
短時間で満足できるタイパの良さ
ショートドラマがトレンドになった理由のひとつは、「短時間で満足したい」というZ世代の価値観にマッチしたコンテンツだったことです。
わずか1〜3分という短尺のなかで起承転結や感情の起伏を描くため、最後まで飽きずに視聴でき、しっかりとした満足感が得られる点が高く評価されています。
また、ショートドラマは時間を有効に使いたいという若者の「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視のニーズとも一致しています。通勤や休憩中などのスキマ時間に気軽に楽しめることから、Z世代を中心に視聴されています。
実際に、2021年から2024年にかけてYouTubeで視聴された10分以下の動画は3倍以上に増加し、2024年には総視聴本数のうち10分以下の動画が全体の75%を占める結果に。TikTokの利用率も急速に上昇するなど、若年層が好む視聴スタイルはショートフォーマット中心へと大きくシフトしています。(※)
※出典:MarkeZine|タイパ重視・失敗したくないZ世代の心を掴んだ「ショートドラマ」ブーム “スキマ時間”活用の潮流
共感できるストーリー性の高さ
短尺ながらもストーリー性が高く、視聴者の共感を得やすいコンテンツだったことも、ショートドラマがトレンドになった理由のひとつです。
ショートドラマは、情報発信がメインのショート動画とは異なり、Z世代が「自分ごと」として感情移入しやすい恋愛や学園生活といったストーリーが多く用いられています。
「私だったらこうする」「あるある」と感じられる展開も多く、視聴者が自分と重ね合わせやすい内容が特徴です。そのため、シェアやコメントなどのリアクションが活発に起きやすく、作品のリーチやエンゲージメントを大きく広げる力があります。
ショートドラマのトレンドジャンルと成功事例
ショートドラマにはヒットしやすい傾向やトレンドのジャンルがあります。ここでは、特にSNSで人気の3つのジャンルと成功事例を紹介します。
学園青春系
学園青春系の作品は、Z世代から圧倒的な支持を受けるショートドラマの定番ジャンルです。恋愛や友情、部活などをテーマにしたストーリーは、若い視聴者にとって自分を重ねられる内容が多く、強い共感を生み出します。
特に、「短時間でキュンとできる」「青春の甘酸っぱさを感じられる」など、タイパの良さと共感性の高さが人気の理由です。
例えば、NTTドコモが展開する「青春」をテーマにしたショートドラマアカウントは、投稿された動画の9割以上が100万回再生を超え、フォロワー数も1.8万人から24.8万人へと急増するなど、大きな成果をあげました。(※)
リアルな青春を描くことで視聴者の心をつかむ力があるのが、学園青春系ジャンルの魅力です。
※出典:docomo business Watch|9割以上再生数100万回超え。「企業×ショートドラマ」大躍進の秘訣
コメディ系
気軽に視聴できるコメディ系の作品は、ショートドラマで高い人気を誇るジャンルです。短時間にボケとツッコミを詰め込むコメディは、テンポ感が求められるショートドラマのフォーマットと相性が良いジャンルといえます。
コメディ系の代表的な作品である、こねこフィルムの「年齢確認」シリーズは、SNS上で累計2億回以上の再生数を記録する大ヒットとなりました。(※)
笑ってスッキリできる軽快な内容が、ショートドラマという形式にぴったりはまるのがコメディ系ジャンルの強みです。
※出典:CREA|“年齢確認動画が2億回再生”女優・赤間麻里子(53)が人生で初体験したこと
ミステリー・考察系
ミステリー・考察系は、続きが気になる展開で視聴者を引きつけるショートドラマの人気ジャンルです。伏線や意外性を盛り込むことで、「結末を知りたい」という欲求を自然に喚起し、視聴者による自発的な拡散や高いエンゲージメントを生み出します。
例えば、集合住宅を舞台にした殺人事件の群像劇『とある一室で』は、登場人物全員が怪しく見える巧妙な構成が話題に。SNS上で「犯人は誰?」というコメントが多数投稿され、拡散によって一気に注目を集めました。
地上波放送と連動した企画も行うなど、ショートドラマの考察を楽しむ文化が視聴者に根付きつつあることを示しています。
マーケティングにショートドラマを活用するメリット
ショートドラマは若者の間だけのトレンドにとどまらず、企業のマーケティング手法としても注目されています。ここでは、マーケティングにショートドラマを活用するメリットを以下3点から解説します。
- 広告感が薄くスキップされにくい
- 情緒的価値を訴求しやすい
- 低コストで制作できる
広告感が薄くスキップされにくい
ショートドラマは広告感が薄く、視聴者に受け入れられやすいことが大きなメリットです。
近年、テレビCMやWeb広告に抵抗感を持つ若年層も多く、広告をスキップしたりブロックしたりする傾向があります。その点、ショートドラマは物語のなかに商品やサービスを自然に登場させられるため、従来の広告のような「押し付け感」が少ないのが特徴です。
例えば、登場人物が日常的に使っているアイテムとして商材を配置したり、物語の展開上で必要不可欠な存在として登場させることで、自社の商材をPRできます。広告色を抑えつつも商品を効果的に訴求できる点が、ショートドラマの大きな強みです。
情緒的価値を訴求しやすい
ストーリーを通じて視聴者の感情に訴えかけ、商品の「情緒的価値」を効果的に伝えやすい点もショートドラマのメリットです。
現代のマーケティングでは、商品スペックなどの機能的な価値よりも、「使うことでどのような気持ちになるか」といった感情面の価値が重視されています。
ショートドラマはストーリー仕立てのため、視聴者が感情移入しやすく、そこに登場する商品に対しても自然と興味や好感が生まれやすい構造になっています。
例えば、何気ない日常のなかで生まれる幸せや、誰かとの思い出に商品が寄り添うような演出をすることで、視聴者の心に残る訴求が可能です。
認知拡大にとどまらず、ブランドへの愛着やファン化を促進できる点がショートドラマの魅力です。
低コストで制作できる
ショートドラマは、テレビCMと比べて低コストで制作できるメリットもあります。
一般的なテレビCMは、有名タレントの起用や放映枠の確保などに多額の費用がかかります。
その点、ショートドラマはYouTube ショートやTikTok、InstagramリールなどのSNSを活用することで、広告費をかけずにリーチを拡大できます。また、脚本や演出次第で新人俳優でも大きな注目を集められるため、キャスティングコストも削減しやすい点が特徴です。
限られた予算でも質の高いプロモーションを実現できるのが、ショートドラマの強みといえます。
以下の記事では、ショートドラマを活用したマーケティング戦略や成功事例を詳しく解説しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
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ショートドラマを活用したマーケティング戦略|6つの成功ポイントと事例を解説
ショートドラマを成功させるポイント
ショートドラマは、視聴者のニーズに合った企画や演出があってこそ効果的なコンテンツになります。ここからは、ショートドラマで成果を出すために意識したい点を解説します。
ターゲットや目的に合わせたジャンル選び
ショートドラマでは、先述のとおり学園物やコメディなどがトレンドのジャンルになっています。しかし、ビジネスに活用する場合は、トレンドだけでなく自社のターゲットやマーケティングの目的に合わせたジャンル選びが欠かせません。
例えば、Z世代向けのプロモーションであれば、視聴者が「自分ごと」として感情移入しやすい学園物や恋愛物を選ぶことで、高いエンゲージメントを生み出せるでしょう。
一方で、社会人やファミリー層をターゲットとする場合は、ライフスタイル系やヒューマンドラマなど、異なるジャンル選びが効果的です。
視聴者の属性や届けたいメッセージに合わせてジャンルを選ぶことが、成果につながるショートドラマ制作のポイントとなります。
ショートドラマならではの脚本や演出
ショートドラマを成功させるには、映画やテレビドラマとは違う、短尺ならではの構成や演出手法を意識することが重要です。
従来の映画やテレビドラマでは、風景や引きの映像で状況を説明するスタイルが一般的でした。しかし、テンポの良さが求められるショートドラマでは、表情やセリフで物語をスピーディーに展開する必要があります。
また、映像の編集も大きく異なります。通常のドラマは4〜7秒ごとにカットを切り替えるのが一般的ですが、ショートドラマは約2秒ごとに場面を変化させるテンポ感が重要です。視聴者を飽きさせず、集中力を維持する工夫が求められます。
ビジネスに活用する場合は、このようなショートドラマ独自の構成・演出を熟知した制作会社を選ぶことが成功のカギになります。

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Z世代を中心に広がりをみせるショートドラマは、共感性やタイパの高さから人気を集めています。近年では、商品のプロモーションや企業のブランディング、採用広報など、ビジネスへの活用事例も急増中です。
ショートドラマはトレンドの移り変わりが早く、次々と新たなコンテンツが生まれています。ビジネスに活用する際は、ショートドラマ制作のノウハウや実績が豊富なパートナー選びが重要となるでしょう。
ショートドラマのトレンドをいち早くつかみ、自社の魅力を届ける新たな施策として取り入れてみてはいかがでしょうか。

酒井 大輝|nowhere film代表
ショートドラマ制作会社 nowhere film 代表。広告・エンタメ領域で多数の映像コンテンツを手がけ、企業の映像戦略やショートドラマ制作を支援。大手企業やスタートアップのブランディングに携わり、映像を活用したマーケティングを得意とする。シーシャバーやワインバーなど、場づくり事業も展開。