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テレビ局のショートドラマ事例8選!参入メリットと活用のポイントは?
- 最終更新日:2026/01/29
- 公開日:2026/01/29
近年人気を集めるショートドラマは、若い世代を中心に身近なコンテンツとなり、今後も大きな成長が見込まれています。
こうした流れを受け、国内の各テレビ局も次々とショートドラマ市場へ参入を開始しています。地上波だけではリーチしにくい若年層との新たな接点づくりや、IP展開・広告商品開発など、新しい収益モデルの構築を進めています。
本記事では、テレビ局によるショートドラマ活用の最新事例を紹介し、参入するメリットや成功のポイントを分かりやすくまとめました。
これからショートドラマ活用を検討している方や、若年層向けの施策に課題を感じている方は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
テレビ局のショートドラマ市場への参入状況
ショートドラマとは、短い時間で完結するストーリー仕立ての縦型動画のことをいいます。1話あたり1〜3分程度の構成が主流で、TikTokやInstagramリール、YouTubeショートなど、SNSプラットフォームを中心に普及が広がっています。
日本国内では2024年前後から急速に注目が高まり、2026年には市場規模が1,530億円規模に達すると予測されています。(※)
こうした流れを受けて大手企業の本格的な参入が相次ぎ、テレビ局でもショートドラマの活用が盛んに。民放キー局を中心に、既存の制作ノウハウを活かした新たな収益源としてショートドラマの可能性が模索されています。
例えば、フジテレビは2025年にショートドラマ専用アプリをリリースし、ドラマ制作の実績と自社の配信基盤を組み合わせた独自の戦略を打ち出しています。
※出典:emole株式会社のプレスリリース|ショートドラマアプリ「BUMP」が世界進出、100カ国・地域でアプリ提供・ドラマ配信を開始
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テレビ局がショートドラマを活用するメリット
テレビ局がショートドラマを活用するメリットは、以下の4点です。
- 若年層・テレビ離れの層にアプローチできる
- 広告感の薄いプロモーションが可能
- 低コスト・短納期でPDCAを回せる
- IPコンテンツとして展開できる可能性がある
若年層・テレビ離れの層にアプローチできる
ショートドラマで若年層やテレビ離れが進む層にアプローチできることは、テレビ局にとって大きなメリットです。
ショートドラマはTikTokやYouTubeショートなど、Z世代と呼ばれる若年層が日常的に使うプラットフォーム上での配信が主流です。地上波だけではリーチしづらい若年層にも、自然な形で接点を持つことができます。
実際に日本テレビの事例では、地上波ドラマの1話平均到達人数が約110万人だったのに対し、縦型ショートドラマではZ世代への平均リーチ数が約175万人と、約1.5倍のリーチを達成しています。(※)
ショートドラマは通学・通勤中や休憩時間などの“スキマ時間視聴”に最適化されたフォーマットのため、テレビをあまり見ない層にとっても抵抗感なく受け入れられやすいことが特徴です。
※出典:日本経済新聞|テレビCMよりTikTok Z世代に刺さる「見たくなる広告」
広告感の薄いプロモーションが可能
広告感の薄いプロモーションが可能なこともメリットのひとつです。
ショートドラマはストーリーのなかに訴求したい対象を自然に組み込めるため、従来の広告動画と比べてスキップされにくいことが特徴です。
CMに抵抗感を持ちやすい若年層にも好意的に受け取られやすく、ブランドイメージの向上や理解促進に効果的です。
低コスト・短納期でPDCAを回せる
ショートドラマは、テレビCMや地上波ドラマと比べて1本あたりの制作費や制作期間を抑えやすいことも特徴です。
また、プラットフォーム上での再生数や視聴完了率、CV(コンバージョン)などのデータをすぐに計測・確認でき、PDCAサイクルを高速で回すことができます。
視聴者の反応を見ながら企画や演出を柔軟に調整できるため、ヒットの再現性を高めやすいメリットがあります。
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IPコンテンツとして展開できる可能性がある
ショートドラマの人気が高まれば、IPコンテンツとして展開できる可能性があります。IPコンテンツとは、「Intellectual Property Rights(知的財産権)」により保護された知的財産のことです。
人気が出たショートドラマは、シリーズ化やグッズ展開など、テレビ局のIPコンテンツとして横展開しやすく、活用次第で新たな収益源につながります。
テレビ局のショートドラマ活用事例8選
ショートドラマ市場の拡大にともない、各テレビ局はすでにさまざまな形でショートドラマを活用しはじめています。
ここからは、実際にテレビ局がどのようにショートドラマを活用しているのか、具体的な事例を8つ紹介します。
- テレビ東京:ショートドラマ『婚活沼子の憂鬱』
- テレビ東京:海外大手アプリ「ShortMax」「TopShort」との国際共同制作
- 日本テレビ:ショートドラマ『毎日はにかむ僕たちは。』
- 日本テレビ:ショート動画に特化した新組織「VIRAL POCKET」
- TBS:自社事業を紹介するショートドラマを展開
- テレビ朝日:KDDIとタッグを組んだショートドラマアカウント「スキドラ」
- テレビ朝日:香港SHORTTVと共同制作『奪い愛、冬』リメイク版
- フジテレビ:ショートドラマアプリ「FODショート」
テレビ東京:ショートドラマ『婚活沼子の憂鬱』(nowhere film制作事例)
テレビ東京は、恋愛トークバラエティ番組『婚活沼子の憂鬱』内でショートドラマを展開しました。同番組は、「結婚したいけど、なぜか『沼』にハマって抜け出せない」女性たち、通称「沼子」に寄り添う大人の恋愛トークバラエティです。
本番組内で流れるショートドラマは、「沼子」たちのリアルな体験談や悩み、街録インタビューで集められた赤裸々な本音などを元に脚本・映像化されました。
厳しくも切実な婚活の現実をショートドラマでリアルに描き、番組の核となる「沼」の世界観を表現したことで視聴者の共感を呼んでいます。
▼詳細はこちらをご覧ください
テレビ東京『婚活沼子の憂鬱』ショートドラマ制作
テレビ東京:海外大手アプリ「ShortMax」「TopShort」との国際共同制作
テレビ東京は2025年、海外のショートドラマ配信プラットフォーム「ShortMax」「TopShort」 との国際共同制作によるショートドラマの配信を発表しました。
この取り組みでは、テレビ局ならではの企画力・演出ノウハウと、海外プラットフォームが培ってきたショートドラマ特有のノウハウをかけ合わせることを目指しています。
世界的に急成長しているショートドラマ市場を見据え、グローバル発信を前提としたコンテンツ制作に踏み出したことが特徴です。
日本テレビ:ショートドラマ『毎日はにかむ僕たちは。』
日本テレビは、縦型ショートドラマ『毎日はにかむ僕たちは。』をSNS総再生数26億回超のヒットコンテンツへと育て上げました。
本作はTikTokやYouTube、InstagramなどのSNS上で展開され、共感を呼ぶ恋愛ストーリーを軸に若年層から高いエンゲージメントを獲得しています。
なかでもTikTokの平均再生回数は400万回となっており、Z世代の4人に1人が視聴しているアカウントにまで成長しました。(※)
※出典:日本テレビ放送網株式会社のプレスリリース|SNSで総再生数26億回超えのバズを生み出し続けているショートドラマ『毎日はにかむ僕たちは。』の超共感を呼ぶ世界が、1冊の小説に。
日本テレビ:ショート動画に特化した新組織「VIRAL POCKET」
日本テレビは、2025年に縦型動画に特化した新組織「VIRAL POCKET(バイラルポケット)」を立ち上げました。
同組織は、コンテンツIP事業・プロデュース事業・マーケティング支援事業の3軸で、ショートコンテンツを起点とした新しい価値の創出を目指しています。
ショートドラマを単なるマーケティング施策の一環としてではなく、事業として育てる視点で扱っていることが大きな特徴です。
TBS:自社事業を紹介するショートドラマを展開
TBSは、自社グループの事業理解促進やブランディングを目的に、ショートドラマ『俺のキャリアが止まらない!』を制作しました。
TBSならではのドラマフォーマットを事業紹介に落とし込んだ構成が特徴で、テレビ局として培ってきた脚本・演出ノウハウにより、ストーリーとして楽しめるコンテンツに昇華しています。
視聴者は自然な流れでTBSグループの事業や働き方に触れることができ、採用広報や企業ブランディングの強化につながっています。
テレビ朝日:KDDIとタッグを組んだショートドラマアカウント「スキドラ」
テレビ朝日はKDDIと連携し、スマホ視聴に向けたショートドラマ専門アカウント「スキドラ」を展開。テレビ局が異業種と連携し、ショートドラマの可能性を広げている事例です。
「スキドラ」の「スキ」には「隙間時間に視聴してもらいたい」という思いと、「視聴者の“好き”な作品を詰め込んだアカウントになってほしい」という意味が込められています。
テレビ局の高い制作力と、通信会社ならではの配信基盤を組み合わせることで、ワクワク・ドキドキする視聴体験の提供を目指しています。
テレビ朝日:香港SHORTTVと共同制作『奪い愛、冬』リメイク版
テレビ朝日は、香港のショートドラマ配信プラットフォーム「SHORTTV」と共同で、人気ドラマ『奪い愛、冬』のリメイク版ショートドラマを制作しました。
原作は2017年に地上波放送で話題となった人気作で、ショートドラマでは世界観やキャラクター設定を活かしつつ、縦型・短尺フォーマット向けに再構成。スピーディーでテンポの良い展開など、ショートドラマ視聴に最適化されたコンテンツに生まれ変わっています。
本作は世界198以上の国と地域で展開されるショートドラマアプリ「ShortMax」にて配信され、日本発のIPをグローバル市場へ再展開する試みとしても注目を集めています。
フジテレビ:ショートドラマアプリ「FODショート」
フジテレビは、ショートドラマ専用アプリ「FODショート」を展開。ショートドラマの本格運用を開始しました。
同アプリは「短いのに、心に残るドラマ。」をコンセプトに、1話あたり約1分の縦型ショートドラマを配信。オリジナルの短尺ドラマや海外の人気作品もラインナップしています。
その第一弾として、中国のZ世代から人気を集める動画配信プラットフォーム「Mango TV」と連携。Mango TVのコンテンツが日本国内で正式配信されるのは初めてとなり、話題を集めています。
テレビ局がショートドラマを活用する際のポイント
ショートドラマは新たな可能性を秘めたコンテンツですが、テレビ局が効果的に活用するには特性を十分に理解することが重要です。
ここでは、テレビ局がショートドラマを成功させるために押さえておきたいポイントをまとめました。
- 地上波コンテンツとの相乗効果を狙う
- データを活かして中長期的な視点で活用する
- テレビドラマとショートドラマの違いを理解する
地上波コンテンツとの相乗効果を狙う
ショートドラマを活用する際は、地上波コンテンツとの相乗効果を狙うことがポイントです。ショートドラマと地上波コンテンツを競合させるのではなく、役割を分担したうえで活用することを意識しましょう。
例えば、地上波ドラマの伏線となる前日譚やスピンオフ、新企画のテストマーケティングなど、ショートドラマ制作の目的を明確にすることが重要です。
テレビ離れした層の関心を高める導線としてショートドラマを活用できれば、地上波コンテンツの価値を高める手段にもなるでしょう。
データを活かして中長期的な視点で活用する
テレビ局がショートドラマを活用する場合は、中長期的な視点で活用することを前提に導入しましょう。
短期的な収益化を目的にすると広告色が強くなりやすく、視聴者が抵抗感を覚えたり、既存IPの価値を損ねたりしてしまうリスクがあります。若年層との接点創出や既存IPの価値向上など、中長期的な視点での設計が重要です。
また、ショートドラマは視聴完了率や離脱ポイントなど、地上波では取得しにくい詳細なデータを把握できることも強みです。データを分析して企画や演出に反映するなど、他のコンテンツ制作への活用も検討してみましょう。
テレビドラマとショートドラマの違いを理解する
テレビドラマとショートドラマの違いを理解することも重要です。
ショートドラマでは、冒頭でのつかみや早いテンポ感が重視されるなど、テレビドラマとは異なる独自の構成や演出ノウハウが必要です。
従来のテレビ向けの演出でショートドラマを制作してしまうと、ショートドラマを好む視聴者には「長い」「テンポが悪い」と感じられてしまう可能性もあります。
特にテレビ局が参入する場合、ドラマ制作のノウハウや技術は活かしつつ、ショートドラマに特化した知見を持つ制作パートナーを探すのがおすすめです。
ショートドラマ制作はnowhere filmへご相談ください
ショートドラマは若年層との新たな接点づくりやIP展開など、テレビ局にとって大きな可能性を秘めたコンテンツです。一方で、従来のテレビドラマと同じ感覚で制作してしまうと、期待した成果につながらないケースも少なくありません。
nowhere filmでは、縦型ショートドラマに特化した企画設計・脚本・キャスティング・撮影・編集・配信設計まで一貫してサポートします。視聴を維持しやすい構成やZ世代に刺さるストーリー設計など、ショートドラマならではのノウハウを活かした制作が可能です。
「若年層にもっとリーチしたい」「新しいIPの可能性を探りたい」という方は、まずはお気軽にご相談ください。

nowhere filmは、ショートドラマに特化した制作プロダクションです。TikTokなどのSNS向け縦型動画をはじめ、30話以上のアプリ課金型や横型対応の動画など、映像の質とマーケティング視点を両立させた作品づくりを行っています。
- 創業1年で20作品以上のショートドラマを制作
- コメディ・恋愛・ホラーなど多彩なジャンルに対応
- SNS・ショートドラマアプリなど配信先に応じた制作・企画が可能
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酒井 大輝|nowhere film代表
ショートドラマ制作会社 nowhere film 代表。広告・エンタメ領域で多数の映像コンテンツを手がけ、企業の映像戦略やショートドラマ制作を支援。大手企業やスタートアップのブランディングに携わり、映像を活用したマーケティングを得意とする。シーシャバーやワインバーなど、場づくり事業も展開。
