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化粧品ショートドラマの成功事例10選!活用メリットや成果を出すコツを解説
- 最終更新日:2025/10/29
- 公開日:2025/10/29
若年層を中心に人気を集めるショートドラマは、化粧品のプロモーションとしても活用されています。
この記事では、化粧品のPRにショートドラマを活用するメリットや成功事例、成果を出すために意識すべきポイントを詳しく解説しています。自社のマーケティングにショートドラマを取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
nowhere filmでは、ショートドラマの企画から脚本・撮影・編集までを一貫してご支援しています。
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目次
ショートドラマとは?
ショートドラマとは、1~3分程度の短い時間で完結するストーリー仕立ての縦型動画を指します。タイパ(タイムパフォーマンス)を気にするZ世代から人気があり、若者向けのマーケティング手法としても注目を集めています。
ショートドラマは2019年頃から中国で流行しはじめ、日本では2024年頃から人気が拡大。最近では、再生回数が数千万〜数億回再生を突破するショートドラマも少なくありません。2026年には、縦型ショートドラマの市場規模は国内で1,530億円規模に達すると予測されています。(※)
こういった背景から、ショートドラマをビジネスに活用する企業が増えているのです。
※出典:emole株式会社のプレスリリース|ショートドラマアプリ「BUMP」が世界進出、100カ国・地域でアプリ提供・ドラマ配信を開始
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【2025最新】ショートドラマの市場規模は?拡大の理由や活用メリットも解説
化粧品のPRにショートドラマを活用するメリット
化粧品のPRにショートドラマを活用するメリットは、以下の4点です。
- 広告感を抑えてブランドの世界観を伝えられる
- 共感型のストーリーで購買意欲を高められる
- Z世代やデジタルネイティブ層に届きやすい
- 拡散やUGCが生まれやすい
広告感を抑えてブランドの世界観を伝えられる
ショートドラマのメリットは、広告感を抑えてブランドの世界観を伝えられることです。
ショートドラマを広告に活用する場合、映像内に自然な形で商品やブランドを溶け込ませる「プロダクトプレイスメント」という手法が多く用いられます。従来のような宣伝感を出さずに商品をPRできるため、スキップされずに最後まで視聴されやすいことが特徴です。
共感型のストーリーで購買意欲を高められる
共感型のストーリーで購買意欲を高められることも、ショートドラマならではのメリットです。
ショートドラマは情報発信がメインのショート動画とは異なり、高いストーリー性を持っていることが特徴です。物語を通して、商品やサービスを自然に訴求できます。
先入観なく作品を楽しんでもらえるため、視聴者に好印象を持たれやすいマーケティング手法といえます。商品を見かけた際にも「あのドラマの商品だ」と想起してもらえる可能性が高まるでしょう。
Z世代やデジタルネイティブ層に届きやすい
TikTokをはじめとする縦型ショート動画プラットフォームは、Z世代を中心としたデジタルネイティブ層に強く支持されています。若い世代は、従来のテレビCMやバナー広告よりも、SNSで出会う投稿に親しみやすさを感じる傾向があります。
株式会社OASIZの調査によると、直近6ヶ月で購買のきっかけとなったプラットフォームは「TikTok」「Instagram Reels」「YouTube Shorts」などの縦型動画SNSが多くなっています。さらに、購入された商品では「化粧品・美容関連(55.2%)」が最多となりました。(※)
将来の顧客となる若年層に対し、ブランドの価値や世界観を早期に届けておくことは重要です。ショートドラマは、こうした背景と親和性の高い手法として注目されています。
※出典:株式会社OASIZのプレスリリース|【調査レポート】Z世代の「買う理由」は“共感できる縦型動画”– 企業の広告感ある投稿より「公式感を感じさせない動画」が購買を後押し –
拡散やUGCが生まれやすい
SNS上での拡散やUGC(ユーザーが生成したコンテンツ)が生まれやすい点も大きなメリットです。
化粧品は「使ってみてどう変わったか」など、体験を他人と共有したくなる特性があります。ショートドラマも同様に、共感を呼ぶストーリーによって視聴者の感情をゆさぶり、コメントやシェアなどの行動を自然に促します。
体験や感想をシェアしたくなるという特性を持った化粧品とショートドラマをかけ合わせることで、より多くの拡散やUGCを生み出せる可能性があります。
また、ハッシュタグチャレンジや二次創作といった派生的なコンテンツが広がることで、ブランドの認知やエンゲージメントの向上も期待できるでしょう。
化粧品ブランドのショートドラマ成功事例10選
ショートドラマは、化粧品業界のプロモーションに多く活用されています。ここでは、化粧品ブランドのショートドラマの成功事例をまとめました。
- Fleuri(フルリ):nowhere film制作実績
- コーセーコスメポート『告られたガール』
- ちふれ『3時のヒロインの365日のキブンメイク。』
- 資生堂 スノービューティー『Laundry Snow』
- カネボウ リサージ『スキメン』
- CANMAKE『恋するサマーファンデーション』
- A’pieu『CICAラブ』
- ビオデルマ『魅せたい彼には見せられない日常』
- NOSE SHOP『香水ガチャの奇跡』
- ロート製薬『おしゃべりセラちゃん』
1. Fleuri(フルリ):nowhere film制作実績
スキンケアブランド「Fleuri(フルリ)」は、ショートドラマを通してブランドの世界観を表現。InstagramやTikTokで話題のインフルエンサーを起用し、公開後はファンを中心に好意的なコメントが多数寄せられました。
同作は謝罪から始まるというインパクトのある冒頭で視聴者の心をつかみ、リアルで共感性の高い演技が没入感を生み出しています。PR感を抑えるため、ライブ配信シーンを使って商品を自然に訴求するなど、ショートドラマの特性を活かした好事例となっています。
▼事例の詳細はこちらからご覧いただけます。
Fleuri(フルリ)|メディカルコート株式会社様 | nowhere film株式会社
2. コーセーコスメポート『告られたガール』
コーセーコスメポートは、ショートドラマ『告られたガール』を通じて複数のブランドをPRしました。登場するのは、ビオリス、ジュレーム、ソフティモ クリアプロなどの商品で、いずれもストーリーの流れに沿って自然に登場します。
商品名やロゴを過剰に強調するのではなく、登場人物の生活や感情の動きのなかに溶け込ませる演出が特徴的です。同作はTikTok、YouTube、Instagramの自社アカウントで投稿され、広告感を抑えながら購買意欲とブランド好感度を向上させた成功例となりました。
3. ちふれ『3時のヒロインの365日のキブンメイク。』
ちふれは、お笑いトリオ・3時のヒロインを起用したショートドラマ『365日のキブンメイク。』を展開しました。彼女たちの日常に寄り添う形で、新商品のリップ&チークバームを自然に取り入れたストーリーとなっています。
広告としての押しつけ感を排除しつつ、しっかりとブランドメッセージを届けている事例です。
4. 資生堂 スノービューティー『Laundry Snow』
資生堂の人気商品「スノービューティー」を題材にしたショートドラマ『Laundry Snow』は、ファンタジーと日常が交差する世界観が話題を呼んだ作品です。映画やCMで活躍するタナダユキが監督を務め、ブランドの持つ透明感や品格を丁寧に表現しています。
同作は朝篇・夜篇の二部構成になっており、朝篇に隠された謎が夜篇を見ることで明らかになる仕掛けも特徴的です。思わずもう一度見返したくなる、ショートドラマの特性を活かした仕上がりになっています。
5. カネボウ リサージ『スキメン』
カネボウ化粧品のスキンケアブランド「リサージ」は、人気クリエイター集団「こねこフィルム」とのコラボでショートドラマ『スキメン』を制作しました。
ドラマ内では、同ブランドの人気商品「スキンメインテナイザー」が物語のキーアイテムとして登場。商品名をあえて強調して訴求することで、インパクトを与える構成が特徴です。
同作品はTikTokとYouTube Shortsを中心に配信され、「ほっこりする」「2回観てしまった」などのコメントが寄せられるなど、視聴者の注目を集めました。
6. CANMAKE『恋するサマーファンデーション』
CANMAKE TOKYOは、ショートドラマ『恋するサマーファンデーション』をInstagram、X、Youtube、TikTokにて公開しました。全6話構成の青春ストーリーを軸に、夏の新作ファンデーションを自然な形で登場させています。
汗や皮脂に強く崩れにくいという商品の魅力を、セリフや使用シーンを通して自然に訴求。共感を軸に購買意欲へアプローチしている好事例です。
7. A’pieu『CICAラブ』
韓国コスメブランドA’pieu(アピュー)は、若手俳優とのコラボによるショートドラマを展開しました。同ブランドのスキンケアシリーズ「アピュー テトラソームCICA」を通して、友情を育んだり、恋愛に奮闘したりする主人公の姿を描いています。
若者に人気の恋愛リアリティーショーで注目を集めるキャストの起用と、TikTokというプラットフォームの親和性の高さから、公開と同時に多くのコメントが寄せられました。
8. ビオデルマ『魅せたい彼には見せられない日常』
フランス発のスキンケアブランド「ビオデルマ」は、新製品の認知拡大を目的に、ショートドラマ『魅せたい彼には見せられない日常』を展開。
同作には、さまざまなシチュエーションで「クレンジングをしたくない」主人公が登場。「スキンケアが面倒くさい」という気持ちに寄り添いながら、同ブランドの商品をさりげなく訴求しています。
誰もが抱えている悩みに寄り添い、ポジティブな気持ちに切り替えるストーリー展開が視聴者の共感を呼んでいます。
9. NOSE SHOP『香水ガチャの奇跡』
ニッチフレグランスブランド「NOSE SHOP」は、香水をテーマにしたショートドラマ『香水ガチャの奇跡』を公開しました。同ブランドの人気コンテンツである「香水ガチャ」をモチーフに次々とストーリーが展開され、実際にドラマと連動した商品も発売されています。
“匂わせ系”香水ショートドラマとして話題を呼び、「続きが気になる」といったコメントも寄せられました。ショートドラマを発端として、購買促進と認知拡大に成功した事例です。
10.ロート製薬『おしゃべりセラちゃん』
ロート製薬は、スキンケアブランド「ケアセラ」の訴求施策として、ショートドラマ『おしゃべりセラちゃん』を制作。若年層への認知拡大を目的に、公式TikTokアカウントで展開しました。
同作は、スキンケア選びに悩む女性とスキンケアに詳しいセラちゃんの会話形式になっており、商品の魅力を楽しく分かりやすく伝える構成が特徴です。
さらに、商品の理解促進を目的としたLPや、ドラッグストアチェーンの店頭サイネージでもショートドラマを放映。オンライン・オフライン両方でのユーザー接点の強化に成功しました。
化粧品ブランドがショートドラマを成功させるポイント
化粧品ブランドがショートドラマ制作を成功させるには、以下のポイントを意識することが重要です。
- ブランド体験を軸にコンセプトを設計する
- トレンドを取り入れて発信する
- ユーザー参加型の企画を盛り込む
- マーケティング設計に強い映像制作会社と組む
ブランド体験を軸にコンセプトを設計する
まず意識したいのが、ブランド体験を軸にコンセプトを設計することです。視聴者の心を動かすショートドラマには、商品紹介だけでなく、「共感できる悩み」や「理想の姿」を物語化することが欠かせません。
例えば、「毛穴レスな肌」「忙しい朝でも映える時短メイク」など、ターゲット層の悩みや理想をストーリー化することで、「使ってみたい」という気持ちを引き出せます。
また、短期的なバズだけを狙うのではなく、どのようにユーザーの認知・行動変容を促したいかといった長期的な視点を持つことも重要です。
トレンドを取り入れて発信する
ショートドラマを活用する上では、トレンドを取り入れて発信することも大事なポイントです。TikTokやInstagramリールでは、人気の音源やフォーマットを活用することがアルゴリズム上で有利に働きます。
「おすすめ」欄に掲載されることで、アカウントをフォローしていないユーザーにもリーチしやすくなるでしょう。常にトレンドをキャッチし、タイミングを逃さず作品に反映するスピード感や柔軟性が必要です。
ユーザー参加型の企画を取り入れる
ショートドラマと連動したユーザー参加型の企画を取り入れるのもおすすめです。ユーザーが商品を使った投稿やチャレンジに参加できる企画を用意することで、さらなる拡散やUGCの醸成が期待できます。
例えば、「#推しカラーメイク」といったハッシュタグを活用するなど、ユーザーが「自分もやってみたい!」と思える要素を盛り込むのがポイントです。
マーケティング設計に強い映像制作会社と組む
自社にショートドラマ制作のノウハウやリソースがない場合は、ショートドラマ専門の制作会社に依頼するのも有効です。
ショートドラマ制作を外注する際は、マーケティング戦略に強い制作会社に依頼しましょう。映像の美しさや面白さだけでなく、ターゲットや市場の特性を理解したうえで企画を提案してくれる制作会社であれば、高い成果につながる動画が期待できます。
ショートドラマで化粧品ブランドの認知を向上!
この記事では、化粧品業界におけるショートドラマの活用事例を紹介しました。ショートドラマを活用することで、実際に多くの企業がPRに成功しています。
ショートドラマは、1つの動画だけで数百万回以上再生されることも珍しくありません。従来のマーケティング手法ではリーチできなかった層に対しても、アプローチできる可能性があります。ぜひ、自社のマーケティングに取り入れてみてはいかがでしょうか。

nowhere filmは、ショートドラマに特化した制作プロダクションです。TikTokなどのSNS向け縦型動画をはじめ、30話以上のアプリ課金型や横型対応の動画など、映像の質とマーケティング視点を両立させた作品づくりを行っています。
- 創業1年で20作品以上のショートドラマを制作
- コメディ・恋愛・ホラーなど多彩なジャンルに対応
- SNS・ショートドラマアプリなど配信先に応じた制作・企画が可能
「ショートドラマやnowhere filmについて知りたい」という方は、ぜひ以下より資料を無料ダウンロードしてご覧ください。
酒井 大輝|nowhere film代表
ショートドラマ制作会社 nowhere film 代表。広告・エンタメ領域で多数の映像コンテンツを手がけ、企業の映像戦略やショートドラマ制作を支援。大手企業やスタートアップのブランディングに携わり、映像を活用したマーケティングを得意とする。シーシャバーやワインバーなど、場づくり事業も展開。
