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【2025最新】ショートドラマの市場規模は?拡大の理由や活用メリットも解説

- 最終更新日:2025/05/14
- 公開日:2025/05/14
SNSや動画配信プラットフォームの普及により、誰もが短時間で多くのコンテンツに触れられるようになりました。そのなかでも近年注目されているのが「ショートドラマ」です。
1~3分程度の短い映像に物語性を加えることで視聴者の心をつかみ、短時間でインパクトを与えられるコンテンツとして人気が高まっています。企業のマーケティングにも利用されつつあり、自社での活用を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ショートドラマの市場規模や拡大の背景について解説します。ビジネスモデルや制作費、マーケティングに活用するメリットなども分かりやすくまとめました。
ショートドラマを自社のプロモーションに取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
海外・日本のショートドラマ市場規模
ショートドラマは今、世界中で注目を集めているジャンルです。以下ではショートドラマの市場規模について、海外の動向や日本国内での広がりを詳しく紹介します。
海外のショートドラマ市場規模
2019年以降、ショートドラマの人気は中国を中心に急速に高まりました。中国網絡視聴節目服務協会(CAMPA)の「中国ショートドラマ業界発展白書(2024)」によれば、2024年の中国のショートドラマ市場は500億元(約1兆円)を突破しています。(※)
こうしたトレンドは中国だけでなく、韓国やアメリカなどでも同様に広がりを見せています。YH Research株式会社の調査によると、世界全体のショートドラマ市場規模は2029年までに566億ドル(約8兆7,000億円)に成長すると予測されています。
※出典:東洋経済オンライン|中国で成長著しい「ショートドラマ」 日本でも急速に動き出す市場 どこまで根付くか
日本国内のショートドラマ市場規模
ショートドラマは2021年頃から日本国内でも注目され、2022年に日本初のショートドラマアプリ「BUMP」が登場したことで本格的な市場形成が始まりました。
2024年には大手テレビ局やスタートアップの参入も相次ぎ、市場全体が盛り上がりをみせています。現在では、再生回数が数千万〜数億回を突破するドラマも多く登場するようになりました。
2026年には日本国内のショートドラマ市場は1,530億円規模に達するという予測もあり、映画興行と肩を並べる市場規模への成長が見込まれています。
なお、以下の記事では日本国内におけるショートドラマの最新動向を詳しく解説しています。ぜひ、あわせてチェックしてみてください。
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【2025年】日本のショートドラマ最新動向!人気のアプリや成功ポイントを解説
日本国内のショートドラマの利用者層
日本国内のショートドラマの利用者層も見ていきましょう。
ショートドラマアプリ「BUMP」を運営するemole株式会社によると、同アプリは「Z世代」と呼ばれる10~20代の女性を中心に利用されています。(※)特に恋愛・青春などの日常生活を題材にした作品や、復讐系などの刺激的なジャンルが人気です。
一方で、コメディ作品などは30代男性からの人気が高い傾向にあります。ジャンルごとに視聴者層が異なるため、ターゲットが好むジャンルや作品を選ぶことで、より効果的にメッセージを届けられるでしょう。
※出典:emole株式会社のプレスリリース|ショートドラマ配信アプリ「BUMP」Z世代女子を中心に大反響
ショートドラマの市場規模が拡大している背景
ショートドラマの人気は、なぜこれほどまでに広がっているのでしょうか。ここでは、以下の3つの観点から人気拡大の背景を解説します。
- コンテンツ消費の短時間化
- 縦型動画の浸透
- 企業によるショートドラマ活用の拡大
コンテンツ消費の短時間化
近年、動画コンテンツは「じっくり観るもの」から「スキマ時間で手軽に消費するもの」へとシフトしつつあります。
例えば、ドラマや映画など、尺の長いコンテンツは「じっくり見なければならない」というイメージから視聴のハードルが上がっています。
一方、ショートドラマは短いストーリーでも満足感を得られるように設計されており、短時間の視聴でも満足感を味わえます。通勤時間やベッドの中、食事中などに手軽に視聴できるため、日常生活に自然に溶け込んでいます。
特にZ世代は日頃からショート動画に触れる機会が多く、テンポの速いコンテンツに慣れています。現代の生活リズムにフィットする映像コンテンツとして、ショートドラマの人気が高まったことは自然な流れといえるでしょう。
縦型動画の浸透
縦型動画の浸透も、ショートドラマ市場が拡大している背景のひとつです。
TikTokやYouTube ショートなどの縦型動画プラットフォームが普及したことで、スマホを縦にしたまま映像を視聴するスタイルが一般化しつつあります。縦型動画はスマホを横に傾ける必要がないため、視聴者は普段SNSなどを見ている延長線上で映像に没入できます。
自然でストレスのない視聴体験を可能にしたことも、ショートドラマの人気が高まっている理由と考えられます。
企業によるショートドラマ活用の拡大
ショートドラマ市場の成長を支えるもうひとつの大きな要因が、企業によるショートドラマのマーケティング活用の拡大です。
昨今、広告色の強い動画は視聴者にスキップされやすく、いかに広告らしさを抑えたプロモーションを行えるかが多くの企業で課題となっています。
そのなかで、ショートドラマを活用し、物語形式でブランドや商品を紹介するケースが増えています。ストーリーに沿って商品を自然にPRできるため、認知拡大や好感度の向上などが期待できると注目を集めています。
なお、以下の記事では、企業によるショートドラマの活用事例や制作のポイントを詳しく解説しています。ショートドラマのビジネス活用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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企業のショートドラマ成功事例を紹介!制作のポイントや費用相場も解説
ショートドラマのビジネスモデルと制作費
ショートドラマがどのようにビジネスとして成立しているのか、収益モデルや費用感が気になる方も多いでしょう。以下では、ショートドラマのビジネスモデルと制作費について解説します。
ショートドラマのビジネスモデル
ショートドラマのビジネスモデルには、大きく分けて「アプリ内課金」と「企業プロモーション」の2つがあります。
アプリ内課金は、配信プラットフォームでの課金によって収益を得るモデルです。作品の一部は無料で視聴できるものの、続きを見るには課金が必要になります。視聴回数が増えるほど収益につながるため、続きが気になるストーリー展開や構成が重要です。
一方の企業プロモーションは、ドラマ内に商品やサービスを登場させることで間接的に収益を得るモデルです。課金のように直接的な収入にはつながらないものの、商品やサービスの認知拡大・売上アップなどの効果が期待できます。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、自社の目的やPRしたい商材と相性の良いビジネスモデルを選ぶと良いでしょう。
ショートドラマの制作費
ショートドラマを制作会社に依頼する場合の費用は、数十万円〜千数百万円と幅があります。比較的新しい市場のため、相場が定まっておらず、制作会社や案件ごとに価格が大きく異なるのが現状です。
例えば、SNS向けの1分程度の動画なら、キャストを少人数にして編集をシンプルにすることで、数十万円程度から制作が可能です。ロケを室内だけに絞ったり、スタッフを最小限にすると、さらにコストを抑えられる可能性もあります。
一方、クオリティを重視する場合は、脚本・撮影・編集などの各工程に専門スタッフの起用を検討しなければなりません。制作費は千数百万円以上になることもあるでしょう。人気俳優を起用したり、複数のロケ地で撮影を行ったりする場合は、さらに費用が上乗せされる可能性もあります。
とはいえ、ショートドラマはテレビドラマなどと比べてコンパクトに制作できるため、予算をコントロールしやすいのが特徴です。また、TikTokやYouTubeなどのプラットフォームに動画を投稿する場合は、さらに配信コストを抑えられます。
ショートドラマをマーケティングに活用するメリット
ここからは、企業プロモーションにショートドラマを活用する3つのメリットを紹介します。
- 広告感が薄いためスキップされにくい
- ストーリーテリング型のプロモーションが可能
- 将来の見込み顧客にアプローチできる
広告感が薄いためスキップされにくい
ショートドラマをマーケティングに活用する大きなメリットは、広告感が薄いため、視聴者にスキップされにくいことです。
SNSや無料の動画配信プラットフォームを視聴する際、広告が流れるとすぐにスキップする人も多いのではないでしょうか。実際に、動画広告に関する調査では、回答者の9割以上が動画広告を途中でスキップしているという結果も出ています。(※)
その点、ショートドラマはストーリーのなかに商品やブランドが自然に登場するため、従来の広告のように一方的な宣伝と感じにくい点が魅力です。
※出典:株式会社ネオマーケティング|20歳~69歳の男女1000人に聞いた「動画広告の接し方に関する調査」
ストーリーテリング型のプロモーションが可能
情報発信がメインとなる従来の動画広告とは異なり、ストーリーテリング型のプロモーションが可能なこともショートドラマならではの魅力です。ストーリーテリングとは、ストーリーを通じてメッセージを伝え、見ている相手に共感や理解を促す手法を指します。
ショートドラマでは、商品やサービスをただ紹介するのではなく、物語を通して自然にメッセージを届けられます。登場人物の感情や状況に合わせて登場させれば、商品の良さやブランドイメージを効果的にアピールすることが可能です。
将来の見込み顧客にアプローチできる
ショートドラマの主な視聴者は、10〜20代のいわゆるZ世代です。Z世代が現在の顧客ではない企業にとっても、将来の購買層として重要な存在です。若い世代にブランドの存在や商品の価値を認識してもらうことは、将来的な売上やロイヤリティにつながります。
2024年の調査では、Z世代の83.7%が「TikTokショートドラマがきっかけで商品・サービス・ブランドを認知したことがある」と回答。さらに、回答者の43.9%は「TikTokのショートドラマ広告がきっかけで、商品購入やサービス利用を経験した」と答えています。(※)
このことからも、ショートドラマによるプロモーションはただ視聴して終わりではなく、購買行動につながる可能性が高いことが分かります。まずはブランドや商品の存在を知ってもらうためのアプローチとして、ショートドラマは有効な手段です。
拡大するショートドラマ市場をマーケティングに活用しよう
ショートドラマの市場規模は急速に拡大しており、企業の広報戦略としてもおすすめのコンテンツです。視聴者にストレスを与えることなく商品やサービスの認知を促せるため、購買行動につながりやすいこともメリットです。
企業プロモーションにショートドラマを活用する事例も増えており、注目を集めています。自社の魅力を効果的に伝える新たなアプローチとして、ショートドラマの活用をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

nowhere filmはショートドラマ特化の制作プロダクションです。TikTokなどのSNS向け縦型動画をはじめ、30話以上のアプリ課金型や横型対応の動画など、映像の質とマーケティング視点を両立させた作品づくりを行っています。
- 広告配信・アプリ配信 累計500話以上の制作実績
- コメディ・恋愛・ホラーなど多彩なジャンルに対応
- SNS・ショートドラマアプリなど配信先に応じた制作・企画が可能
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酒井 大輝|nowhere film代表
ショートドラマ制作会社 nowhere film 代表。広告・エンタメ領域で多数の映像コンテンツを手がけ、企業の映像戦略やショートドラマ制作を支援。大手企業やスタートアップのブランディングに携わり、映像を活用したマーケティングを得意とする。シーシャバーやワインバーなど、場づくり事業も展開。